【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

ボール、ストライクときて、カウントは2−2に変わった。


次の球だ…。


追い込まれて、ヤマはるのって好きじゃねぇんだけど……

次は四番だから、俺はどうしても切りたいはず。

だったら自分の一番自信がある球でくるんじゃない?


つーわけで、俺が狙うのは決め球の高速ストレート!!


ンゴッ!!




カキーンッ!!


『おっしゃー!!』


『ウオーッ!!』


打球はセカンドとショートの間を抜けた!!


たかが地味なヒット一本。

されど、ヒットだろ?


「うおっしゃー!!」


一塁ベースの上でガッツポーズをした。

まだまだ試合はこっから!!