【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

今の俺にできるのは、仲間を信じて応援することだけ。


「爽、お前まで絶対回すから!!準備しとけよ?」


メットをかぶって、ネクストの用意をする一輝。

目がいつになくギラギラしてる。


「……頼む!!」


グッと拳を突き合わせ、気持ちを高める。




カッキーン!!


「っしゃー!!」


ヨッシーがセンターへ打ち、ノーアウト一・二塁の大チャンス!!


九番の猛。

打つ姿勢だけは前面に出てたけど、三振に倒れてしまってワンアウト一・二塁。


そしてここで、一輝の打席。


一輝がわざわざ俺にあんなこと言ったんだ。

一輝は打つよ、間違いなく。


ここまで信頼できる選手は、世の中にどれぐらいいるんだろうな。


俺もバットを握り締めて、準備を整えた。