【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

七回裏は六番の誠二郎から。


誠二郎、そろそろ目が慣れたんじゃねぇの?


「いけ誠二郎!!お前なら打てる!!」


俺はベンチから、誰にも負けない声を出す。

同点にされたこの回、先頭が出るかどうか…すげぇ大事だぞ!!


大きく息を吸い、バットをキュッと握り直した誠二郎の二球目。


カッキーン




『ワーッ!!』


綺麗に内野を抜けた打球。


「っしゃー!!」


「ナイス誠っ」


スタンドからもベンチからも大歓声が上がる。


「っしゃ!!先頭出たぞ!!続け続けっ」


コッ


ヅミがうまく転がし、ワンアウト二塁。


「いーけー!!ヨ…ッシー!!」