【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

『ワーッ!!』


一気に歓声が上がる。

ツーアウト満塁。

今日一番のピンチってわけだ…。


「大丈夫か?」


派手な転び方を心配した一輝が、すぐに駆け寄ってきた。


「悪い!!俺は大丈…っ!?」


立ち上がって、その場で駆け足をしたとき…ズキッと痛みが走った。




「ん?どこか痛めたか?」


「え?…んなわけないじゃん♪俺は超元気っ」


ニッて一輝に笑いかける。


「よし、キッチリ守るぞ!!」


力強く頷いて、ショートに戻った一輝。

それを確認して、静かに左足に体重をかけてみる。


「…っ……最悪」


ここにきて捻ったとか、笑えねぇんだけど。