【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

「バッター集中!!」


五番は励ちゃんが気合いで抑えて、次のバッターは六番。

ここまで六番には、一本もヒットを許していない。


そのままの勢いでアウトにして、チェンジだ!!


少なくとも三塁線は俺が体で止めてやる!!


「っしゃ!!サードこいっ!!」


パンッと勢いよくグラブを鳴らし、姿勢を低く構える。




カッキーン!!


バットの芯に当たったボールは、勢いよく三遊間に飛んでくる。


「くっ…!!」


こっちだって俺の守備範囲だ。

いつものように飛び込んで捕ろうとした…そのとき。


ズルッ


「おわっ!?」


勢いよく転んでしまった。

触れることすらできなかった打球は、レフトの前に転がった。