「これから色々あると思うけど、ずっと一緒にいてくれる?」


「当たり前!!えっと…あたしでよければ」


「バーカ、愛衣じゃなきゃ無理」


クイッと顎を上げて、唇を重ねる。

今度はさっきより長く、たっぷりの愛情を込めて。


今日は本当にいい日。

これ以上なんて、もうないんじゃね?




「んじゃ、帰るかー♪」


手を繋いでまた歩き始める。

するとすぐに、ギュッとアイボンの手に力が加わった。


どうしたのかと不思議に思って、アイボンを見ると……


「ずっと大好きだからね…爽っ」


ニコッと笑って、俺を引っ張るようにして歩き始めた。

あ、ありえねぇー!!

初めて呼び捨てにされた!!


ついさっき、これ以上はないと思ったばっかなのに…限界なんか存在しねぇのかも。