「え?アイボン…今…?」


「だって…しないと教えてくれないんでしょ」


真っ赤になって俯いたまま、弱気な声が聞こえる。

あぁーもう…俺ヤバイっす。


ギュッ


「わ!?」


アイボンを抱きしめて、更に覚悟を決める。

覚悟…ってよりは、俺のわがままかな?




「俺、プロ野球選手になって…絶対愛衣を幸せにする」


「え?プロ野球選手?」


驚くのも当然だよな。


「まだどうなるか分からないけど、スカウトの話があるんだ」


「嘘!!すごいねっ!!おめでとう」


おめでとう…?

ははっ、まだ分かんないってば。

俺がプロになるの決定みたいな喜び方じゃん?