「痛てて…っ」 「ん?どうかした?」 教室に戻ると、励ちゃんがすぐに俺の異変に気が付いた。 「渉さんに技かけられまくった…」 今日分の力を使い果たした気分…。 「爽は先輩とも仲良いよねー、いいなー」 仲…悪くはないはずだけども。 「あ、励ちゃん百円貸して」 「へ?何で?」 あの後…… 「悪いと思ったら、ジュースでも買ってこい!!」 「え、俺が悪いんすか!?しかも今、全財産20円っすよ!?」 「そんなん知るかボケー!!」 仲がいいって言うより、ただのパシリな気も…?