「……もっとアイボンに近付きたい」


「はい?」


昼間っから何考えてんだって話だけど、俺バカだから止まんない。


「アイボンの心の準備ができるまで待つから、予約しといてもいいっすか?」


「え、それって…」


戸惑いの表情を浮かべながらも、目は反らさない。


「愛衣を俺のものにしたい」


こんなキザな台詞だって、相手がアイボンならいくらだって言える。

俺がどれだけ好きか、まずは言葉で伝えなきゃって思う。




「……はい」


小さな声だけど、間違いなく聞こえた。

単純な俺は、それだけでテンションも上がる。


「でも、なるべく早めによろしく!!」


最後にニッて笑いかけると、真っ赤な顔で笑ってくれた。

当分先のことだろうと思うけど、アイボンがいいって言うまで待てる。

アイボンの気持ちを、一番大切にしたいんだ。