片付けのために学校へ戻ってきても、人が多過ぎて落ち着かない。


地元のテレビ局、新聞記者、高校野球の雑誌の記者……

それから校長や先生と、在校生、地域の人、あとは家族?


関心を持ってくれるのはうれしいけど、別の日じゃダメなの?


俺ね、重要な用事があるの!!

約束したんだって!!




そこからどうにか逃げて、先に片付けてくれてるマネージャーたちを見付けた。

かくまってもらおーっと♪


「そっかー、じゃあ告白するんだ?」


近付くにつれて、キョンキョンとアイボンの会話が聞こえてくる。


「はい。あたし爽先輩が好きです」


えぇ!?

聞いてはいけない話だと理解したときには、すでに手遅れで…。


「ソウソウ!?」


真ん丸の目をした二人にじっと見つめられる。

まさかのパターンなんですけど。