しっかりと一つ一つベースを踏んで回る一輝。


俺は一番にベンチを飛び出して、還ってきた一輝に飛び付いた。


「一輝ー!!お前最高っ!!」


背中をバンバンおもいっきり叩く。

まじでやりやがった!!


「甲子園だぞ!!甲子園!!」


皆の喜び方も半端なくて、一人一人の笑顔がキラキラ光ってた。

このチーム最高!!




『あっした!!!』


最後のあいさつを終えると、再び拍手大喝采。

それは、いろんな人が俺らを認めてくれた瞬間。


進学校が必死に野球してるからって、無駄だとバカにする奴も……

もっと勉強に力を入れろと、呆れる奴も存在しない。


それを示す優勝旗。

間違いなく今、甲子園への切符を手に入れた!!


夢が一つ叶ったんだ!!