【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

「完璧にミートしたときってさ、感触ないんだよなー。ただの素振りみたいな。逆に芯を外してるときの方が手にはビリビリくるし」


あくまで感覚の話だから、うまく言葉では説明できねぇけど。


「あーそれ分かる」


俺らの会話に入ってきたのは一輝。


「え、一輝も!?」


んー…流石にキョンキョンには分かんねぇかな。

打ってみないと難しいかも。




「それって気持ちいいんだよなー♪」


「確かに気分はいいな」


ニッて笑った俺に対し、一輝も笑い返してきた。


さーて終盤、気合い入れますか!!


このままの調子で行けば甲子園だ!!


ここまできて、勝たないわけにはいかないだろ!?