「暑っちー!!」


超汗だく。

着ていたTシャツをパタパタとあおぐ。


「ヤバイ。流石に今日はアイボンパワーもらえねぇな」


この汗くささで抱きしめるのは気が引けるし。


「え?」


そのときのアイボンの表情の変化を、俺が見逃すわけがない。


「あ、今残念だと思ったろ?」


「ち、違いますよっ」


そんなかわいい反応に、勝手に笑顔が零れてしまう。




「ギューの代わりに、チュウしてもい?」


サラっと言った俺に対し、オーバーリアクションのアイボン。


「うえぇ!?あ…えぇ!?」


「はははは!!冗談だって」


俺が笑うと…また、ほら。


「残念だと思った?」