「アイボーン!!帰るぞー」
明日はいよいよ初戦。
早めに切り上げられた練習のお陰で、今日はゆっくりできる。
「爽先輩、今日ご機嫌ですね?」
隣を歩くアイボンも何だかうれしそう。
「だって明日から夏本番だし?」
あのギリギリの緊張感の中で野球ができるんだぞ?
楽しまなかったら損じゃん!!
「あはは♪普通、少しは緊張するんじゃないんですか?」
「俺、普通じゃねぇもん♪悪いけど、今年の夏は自信ある!!」
ニッて笑ってみせる。
今の俺の調子で、今のチームの雰囲気で…勝てなかったら嘘だって。
「楽しみですねー、甲子園」
そういうアイボンも、俺らのことを信じてくれてるようだった。
じゃなきゃ今日、甲子園なんて言葉出てこねぇよ。



