【長】野球ボール〜ソウソウの夏〜

「『……野球してる爽先輩はカッコイイです』だって!!」


「野球してる爽は…ね。は」


『は』をわざと強調する励ちゃん。


「そうなんだよ!!失礼な話だろ?野球してない俺は、カッコ悪いのかっつーの」


しかもこんな会話、前にもあった気がするし。


「まさか、それで言い合いになったりしてないよね?」


ギクッ


「だ、だってさー!!」


反論しようとした俺に向かって、励ちゃんは一つため息をつく。




「つまり結局、愛衣ちゃんの気持ちは分からず?」


「ははは!!そうなるなっ」


無駄なぐらい大笑いすると、冷静な励ちゃんの指摘。


「ショックなんだ?」


う…っ!!


「う、うるせー!!」