「あ?何だてめぇ」


「ははは!!坊ちゃんはそろそろ家に帰る時間じゃねーの?」


まじで耳障りな笑い声だな…。


つっても俺、野球部だし?

面倒なことは起こしたくねぇんだよな。


「俺はそのバッティングセンターの娘さんに用があるんですって」


とりあえずアイボンから離れて欲しかったけど……


「は?知るかっつーの」


やっぱ無意味か。

バカに何言っても無駄ってわけね。




「はぁー…。もういいから、ソイツから離れてくんない?」


はっきり言わないと分かんねぇんだろ?

めんどくせー。


「は?何言っちゃてんの!?」


「ヒーローのつもりか!?」


今度は二人してバカ笑い。

俺ね、気は長い方なんだけどなー…。


「……汚ぇ手で触んないでくれる?」


これは黙ってらんねぇわ。