時の旋律


ーー兵器
俺は耳を疑った。


「王様!拓の力に手を出さないで下さい!」


沙耶が立ち上がり、王を睨む。

「何だい?音宮沙耶?」

王は冷たい瞳で沙耶を見た。沙耶は一瞬怯えたが、必死で睨み返す。


「拓の力は兵器でも何でもありません!この力を使って人殺しなんてしないで下さい!」


「沙耶……。」