「そんなことは関係ない。」 王はそう吐き捨て、村の外へと歩き出す。 それと同時に俺は数人の兵士に沙耶から手を離させられ身動きを封じられた。 「拓っ!」 沙耶は兵士にまた引っ張られ始める。 村人達も沙耶の救出に向かうが兵士達に簡単に倒されていった。 「っ!沙耶!」 「拓っ!」 沙耶は泣きながら俺の名前を必死で叫んでいた。