時の旋律

王は森の方へ向かう。それと同時に1人の兵士が沙耶の腕を掴み、王の下へ引っ張っていく。

「っ!?嫌っっ!」

沙耶は顔をしかめながら必死に抵抗する。

「待てよ。」

俺は何もわからないままに沙耶を沙耶のもう片方の手を掴む。
王はクルリとと振り向き鼻でふんっと笑った。

「何かな?」

「話聞いてたら勝手なこといいやがって!沙耶を連れて行かせるか!」

俺は掴んでる手に力を込めた。