時の旋律

沙耶はハッキリ告げた。

「私は…戦いたくない……人を傷つけたくありません!!」


沙耶の言葉に「ふむ…。」と王は一呼吸ついた。

「心配いらないよ。君にしてほしいのは武器の調整だ。君の〈調律〉の力なら武器の力を最大限に引き出せる。簡単だろう?」



「それでも……嫌、です。人を傷つけることに、関わりたくありません。」

沙耶は王の瞳を見据える。

沙耶の態度に王の目の色が変わった。

「これは命令だ。君には逆らうことはできないよ。」