「えっ?」

沙耶はとっさに聞き返す。怯えている沙耶を見て楽しんでいるかのように国王はニヤリとと笑った。

「あなたの力は素晴らしい。実は今、戦況酷く悪い状態だ。このままでは我々は負けてしまうだろう。しかし、あなたの力が加われば、立場は大きく変化する。」

王は、沙耶の前(つまり、俺の斜め前)に立ちはだかる。

「あなたの力を貸してくれないか?」







「い……嫌です!!」