そう。男は俺達の暮らしている国の王だった。
何でこんな村にあいつが……。しかも今は戦争中なのに…。
国王は不適の笑みを浮かべながら俺たちに近づいてきた。
「あなたが音宮沙耶さんかな?」
沙耶は一瞬ビクッと肩を震わせた。
「そうですけど…何ですか?」
沙耶は弱々しくそう聞いた。
「あなたの力を貸してほしいんですよ。その〈調和〉と〈調律〉の力をーー」
国王は沙耶を指差した。
何でこんな村にあいつが……。しかも今は戦争中なのに…。
国王は不適の笑みを浮かべながら俺たちに近づいてきた。
「あなたが音宮沙耶さんかな?」
沙耶は一瞬ビクッと肩を震わせた。
「そうですけど…何ですか?」
沙耶は弱々しくそう聞いた。
「あなたの力を貸してほしいんですよ。その〈調和〉と〈調律〉の力をーー」
国王は沙耶を指差した。

