村のみんなも俺達に気付いたらしく、必死になって「逃げろ!」だの「来ちゃだめだ!」だの叫んでいた。

「何だよ!?いきなりーー」

俺の言葉の途中で、兵隊達は俺達の方を向いた。

肩が一瞬震える。沙耶は俺の服をキュッと掴んだ。

兵隊達は真ん中を道のようにあけた。すると、そこには豪華な服を着て、王冠を被った男が1人。

マルク国王!?