ーーーそして今に至る。

そんなに怒ることないじゃんかなぁ?

「なぁ、沙耶……まだ怒ってんのかよ?」

沙耶は「べーっだ!!」っと舌を出し、村へ走っていった。
…餓鬼かよ。

俺は呆れながら沙耶を追いかけた。


「あれ?」

沙耶は村を見ながら首を傾げた。

「何だよ?」

「なんか…村がいつもと違うよ。」