「うぁっ!―――きゃっ!!」 沙耶は自分の足が絡まって後ろによろけ今にも倒れそうだった。 「沙耶!?」 俺はとっさに沙耶の下へ走る。 なんとか間に合ったのか、沙耶は俺の上にストンと倒れ込んだ。 「痛っ――――沙耶、大丈夫か?」 「えっ、あれ?拓!?」 沙耶は今この状況に気づいたらしい。 「ごめん、大丈夫「沙耶、もしかして太った?」 沙耶の言葉を遮って、俺はそんなことを口走っていた。