話が突然変わった。
とりあえず俺は答える。

「200年前は……ほとんどの国が戦争をしてて、ここは一番酷い戦場になったとか……。」
世界史が唯一の取り柄だけど、流石に詳しいことまでしっかり聞いていなかった。


「うん、そうだね。実は君の使命は、この戦争に関係があるんだよ。」

「はい?」

200年前の出来事と、俺のやるべきことが関係ある?

「真実を話すね。」

語り部は静かに言う。

「200年前に起こった戦争と、必死で戦った少年の末路を―――」