「――っ!!!はぁ…はぁ。」
俺は隠れるように時計台の中に入っていった。
近いとはいえ流石に全力疾走すると結構キツい……

「ふぁ……はぁ…。」

息が整っていないが、無意識に階段を上がってく。

―――空!!――――


さっきの光景が頭から離れない。
彰……無事かな?それだけでも、確かめればよかった。

あーだこーだ思っていると、何時の間にか最上階まで来ていた。