「そして、世界は救われた。」


白い空間で、語り部は1人で呟いた。


「空は描かれた道に進まず、自分の存在を犠牲にしてでも世界を進む道を選んだ。」


語り部は目を閉じ、胸の前で祈るように指を絡めた。


「物語を、閉じますーーー」


空間に、静かに響いていった。