柚歌はもう言葉を発しなかった。いや、出来なかったのかもしれない。 「つまり、」と俺は続けた。 「〈破壊〉の力で、世界の時間を元に戻すーーけど、崩壊までは少し時間があるはずだ。その間に、〈再生〉の力を使う。 そしたら、世界は終わりを迎えないってわけ。」 「そんなの、夢物語だよ。」