柚歌の言葉に俺は現実に引き戻される。

「あぁ。時の旋律が、鍵だって。」


「そっか。」柚歌は少し悲しそうな顔をした。

「知ってるのか?」


「知ってるよ。」


そう言って、柚歌は音楽室のピアノを弾き始めた。