けど、すぐに前方から新しい帝国軍が姿を表した。

「また!?」

「こっち!」

柚歌の指さしている方へ曲がろうとした足が止まる。 そこからも、帝国軍が迫ってきていた。


「こっちからも!?」

「っ!後ろからも来たぞ!」

右、前、後……全ての道の先には帝国軍が迫ってきていた。