時の旋律


「ーーっ!?」

俺は無意識に腕を押さえ、その場にしゃがみ込んだ。

「空っ!」柚歌がコッチに走って来る。


「動くな。」

しかし、駿河の冷たい声によって遮られた。


「っ……無効化か…。」


俺は顔を歪めながら駿河を見上げた。


「無効化……?」

「アイツ、時空のズレで〈無〉と〈再生〉の力を手に入れたんだ。」