時の旋律


来ることがわかっていたので、俺はギリギリの所でそれをかわす。
それと同時に走り出した。

「小癪なーー。」

駿河は冷静さを失わず、再び銃を俺に向けようとした。

「っ!?」

が、駿河の腕は動かない。

「あなたの運動信号を騙しました。」

出口の方で柚歌が言う。

「〈調律〉で、あなたの運動信号を別のものに変えました。この力が働いている今、あなたの司令官は私に移りました。」