時の旋律


「というわけで、お前の野望には付き合えないんで。」

俺は駿河の方をもう一度向いた。
勝ち誇った様に言ったのがかんに障ったのか、駿河の眉がピクッと動く。

「ならば仕方ないーー無理矢理にでも従ってもらう!!!」

駿河は銃の照準を俺に合わせた。 その時、柚歌が俺の服の裾をくいっと引っ張った。

「空、私も戦うよ。」


そう言った柚歌の瞳にはもう恐怖は映っていなかった。

「うし、いくか!!!」

その言葉と同時に、銃弾が飛んできた。