「そんな…マルク王も、この世界にいたなんて…。」 「私も驚いたよ。まさか音宮に生き残りがいたなんてね。」 俺は咄嗟に柚歌と駿河の間に入る。何故だかわからないけど柚歌が怯えているような気がしたから。 「空……。」そう聞こえた声は、今にも消えそうだった。 「ほう、威勢が良くなったじゃないか?」