「〈調和〉の力か……。なるほど、君は音宮の人間だね?」

音宮ーー柚歌はピクッと肩を震わす。


「何で?……マルク王はあの悲劇で「アイツはマルク王じゃねぇよ。」


混乱し始めている柚歌に俺はハッキリ告げた。


「アイツは只の分身だ。マルク王本人じゃない。」