柚歌はスッといつの間にか開いていた扉から姿を現す。

「何勝手に捕まってんの?あんなに言ってたでしょ!!って…!?」


途中まで俺を見て怒りを表していた柚歌の瞳が、あるものを見て恐怖を表し始めた。



「マルク王……?」

そう。柚歌の目は俺の後ろにいる駿河を映していた。