世界征服ーー その言葉に、俺は頭が真っ白になった。 「君の力は本当に素晴らしいものだ。まさに、理想の兵器だ。」 理想の兵器? 「ふざけんな…。」 俺の中で怒りがこみ上げてくる。そんな俺の表情を見て、駿河は楽しんでいるみたいだ。 「怒るのかい?ならば怒ればいい。君の力が暴走しても良いのなら。」 「っ!!」 俺は唇を噛み締め痛みで正気を保つ。 口の中に鉄の味が広がっていく。