――ゴーン

「っ……!?」

俺はとっさに耳を塞いだ。
俺が手を触れた途端、時計台の鐘は大きな音を立てて鳴り始めた。

――ゴーン

「何…だよ!いきなり……」

俺は耳を塞いだままその場にしゃがみ込む。

――ゴーン

鐘の音を聴くたびに、気づくと俺の頭の中にいろんな声が入ってくる。