武絋とは授業で知り合った。

ペアで発表をしなくちゃいけなくて、たまたま名字が前後で一緒にすることになった。


あたしはこういう性格だから、人見知りなんて全くしなかったけど、武絋の人見知りといったら並大抵のものではなく、あたしは懐柔するのに苦労した。


だけど少しずつ打ち解けてきて。


武絋は人見知りのせいで他に親しい人もいないみたいだったから、あたしはサークルに強引に誘った。



そんなことを思い出しながら、あたしと武絋はサークルや大学の話をして居酒屋で数時間過ごし…
そして酔っ払ったあたしを仕方なく背負って坂をのぼるという、数ページ前の状態に至る。