「うーん、おいしい。もう一杯!」 あの後武紘とやってきたいきつけの学生街の居酒屋。 あたしは思い切りおいしく食べ、かつ飲んでいた。 「おいおい、もうそんくらいにしとけ。」 「なに言ってるのー、大丈夫だよ」 すでにほろ酔い加減であたしは答えた。 「そんなこと言ってな、酔ったお前を背負って帰る羽目になんのは俺なんだぞ」 たしは武紘の言葉を無視して、梅酒をまた一口飲んだ。