ほしいのはキミ





「四組は…ここ曲がるんだっけな」








先輩はあたしを担いで四組まで連れてきてくれた。





『ありがとうございましたぁ~』




「お前マジで死にそーな顔」





先輩はまたあたしをみて笑っている。





笑えないっての!!




-ガラッ




えぇぇ!?




先輩が教室のドアを開けた。








「お前は…2年の尾関じゃないか!」





というあたしの担任の声と教室いるみんなの声がする。








「すみません。こいつひん死状態みたいなんで…」






「笹木じゃないか!」



『せんせぇ…』





「お前遅刻だぞ!!」






『ごめんなさぁーい』




先生早くあたしを寝かせて…泣








「っと、俺も早く教室行かねぇと…。じゃあな笹木」






先輩はあたしを下ろしたあと、あたしの頭を撫でて走っていった。