ほしいのはキミ




「なぁ、俺悪いけど一番後ろの窓際な」








この威厳に溢れた態度。

コレがまさしく、高田良太。





「おい良太、お前その態度よくねぇって」





貴弥がそう言うけど、



「うっせぇな、俺は窓際がいいんだよ」






質が悪い。



ほんと、厄介者だ。





「ごめんな!こいつこういうヤツだからさ!」





『…あーうん』







ちょっとゴタゴタがあったあたし達だけど、無事席の位置も決まった。








だけどなぜか、あたしの隣は厄介者の良太。






美和はというと、硬派な貴弥と隣の席。









美和がうらやましいぃ~。







「変な顔してんなよブス」






……なっ!?