「ありがとうございましたー。」



立ち読みする気にならなくて、食後のデザートにシュークリームと炭酸ジュースを買ってコンビニを出た。


すると赤いポストの前に明が立っていてケータイをいじってた。

私に気がついて笑顔を向ける。



「雫ん家どっち?」



道路を指差して聞かれる。


えっ明?

もしかして?



「もしかして明…待っててくれたの?」


「そっ。そのもしかして。
迷惑だっりした?」



驚く私をちょっと淋しそうに見て言う明


んん~~~~~~っっ!


もぅ!超反則だよ。

そのカオ!!


嬉しいに決まってるじゃん

決ってるのに

素直に喜べないのに



こんなに胸をきゅぅぅっとさせないでよ


後でまた切なくなるの分かってるのに


私の胸は勝手にドキドキしちゃうんだから。