その彼からやっとで目を放せた時



「雫?
雫…だろ…?」



彼はニッコリ微笑んで、私の近くまで歩いて来た。



えっ?

誰…こんなイケメンの知り合い…いたっけ??



キョトーンとする私に、彼は指で自分の目に眼鏡をかたどり



「俺っ俺だよ雫っ!
下沢 明!
もしかして、忘れた?」




あきら?


あきら…明!?



「明!!!!?」



思わず叫んでしまった。



「そう、俺!
まさかまた会えるなんて思ってなかったよ。
編入してきたの?
ってゆうか、今の何のポーズだったの?」



まだ状況を掴みきれない私は、明の質問どころではない。

むしろこっちが聞きたい事だらけだよ…。


しかも、任務中に知り合いに出くわすだなんて…