3階に続く階段を上がりながらチラっと盗み見たアンナはなんか考えて居る様な表情で、視線を前に戻した私にアンナはゆっくり喋りだした。
「ねぇ…私、明先輩は雫の事好きなんじゃないかなって思うの。」
「えっ…まっさか……。」
「雫もさ?
…ホントはやっぱり好きなんじゃないの?
先輩の事。」
「…っと…突然どぉしたの?
私達そんなんじゃないよっ!それこそ兄弟みたいな…」
私は内心ドキドキバクバクしながら否定すると、アンナは私を見ないで少し怒ったような言い方で言葉をかぶせてきた。
「雫さ!
私に遠慮してるんじゃないの?
明先輩が雫を見る時の瞳は雫を大切そうに見てるよ?
雫だってさっきみたいな顔して先輩の背中見て。」
言葉の出ない私に、一足先に階段を上りきったアンナが俯き加減で小さな声で
「…ゴメン。」
そう言った。


