「先生!アンナに正体バラしたんですかっ!?」
私が叫んだ瞬間、先生とアンナは顔を見合わせて黙り込んだ
アンナに正体ばらすなんて
ミッションもバレてるって事?
先生"D"の癖に有り得ないよ
でもアンナ捕まる前から狙われてた訳だし、今回は仕方ないか?
そう1人考えていたら、先生が近付いてきて私達の前にしゃがみ込む
「まぁ、そんな所だ!
悪いな黙ってて。」
ニカッっと先生は笑い立ち上がると紙切れを私に渡し、いつの間にか林の外に止っている車を指差す。
「お前達はひとまずソコに書いてある所へ用意してある車で行け、安全だから。
俺は捕えた"Z"を本部の人間が来るまで見張ってなきゃならないからな。」
さっきの眼鏡男!
「あの眼鏡が"Z"だったんですか?
爆発も…もしかして先生がやったの?」
「おぉ!全部その通り!
じゃあ、後でソコで会おうな~!」
そう言って先生は手をヒラヒラ振りながら建物の方へ歩いて行った。
そして私とアンナは先生が用意した車に乗り、かかれていた住所に向った。