訳が分らなくて戸惑う私をアンナはフワッと抱き締めた



「私もゴメンね。
雫が明先輩の事思ってるの解ってた。
辛かったよね、ゴメンね。」



アンナはそう言いながら私の頭をポンポンと撫ぜた。



「アンナ…許してくれるの?」



恐る恐る聞く私
フッとアンナが笑いを漏らした



「許すも何もないよ。
雫は明先輩が好き
明先輩も雫の事どう見ても好きでしょ?
悪いと思うならちゃんと明先輩に気持ちつたえなよね?」


そう言ってニッコリ笑うアンナ

いいの?
私明に気持ち伝えて


でも、伝えても
付き合えないよ


このミッションは成功させないと…



「何やってんのお前ら、女同士でベットリ抱き合って。」


背後から渋い声が聞こえて振り返ると



「先生!?」
「"D"!!」



え…?
"D"…?


私『先生』って言ったよね…?

じゃあ…"D"って言ったのは…



「アンナァ!!??」



私が叫んだ瞬間先生とアンナは、私から目を逸した



…コレって

まさか…でも…

いや、この状況なら有り得る…