「牧園の救出についてと進退については、追って連絡する。
悪いけど、今日はもう帰ってくれるか。」



自分の浅はかな思いを読み取られたくなくて俯いた私に先生はそう言い部屋から出て行く。


私は暫く動けなかった


自分の言いたかった事を言ったハズなのに

私の心の中はスッキリするどころか、予想以上に罪悪感がウヨウヨしてる



でも後悔はしてない

だって本当にこのままの気持ちじゃ私はミッションを継続出来ない


自分に嘘ついて騙して

好きじゃないフリも出来ない

明とアンナが上手くいっても
絶対に喜べない


先生に分ってもらえなかったのは残念だけど


先生にも立場がある

簡単に応援できないよね


だから良かったんだ

これでいいんだ



私はグイッと冷めた紅茶を飲み干し店をでた。