2駅先の駅前通り
見慣れない風景に気持ちはなんだか"おじゃまします"
アウェーな感じが、緊張感を増幅させる。
確かココを曲って、その先を右に…
あ、あったこのビルだ!
赤茶色のレンガ造り(張り?)の雰囲気のある3階建ての建物を見上げ息を飲んだ
地下へと細い階段を降りると古びた木製の重そうなドア
オシャレな筆記体で
"real"
プレートがついていた
ドアにはめ込まれた曇り硝子から漏れる光は暖かみのあるオレンジ色
私はその色に懐かしさを感じながらドアを引いて静かに中に入った。
カラン カラン…
ドアの振動で小さなカウベルの形をしたベルが揺れ、入店を知らせる
「いらっしゃい。」
物腰の低そうな、柔らかい表情の初老の男性が奥から出て来て私をじっと見る
「こちらへ…
お連れ様いらしてますよ。」
微笑んで私を店の奥
奥の扉のそのまた奥の部屋へと案内した。


